阪上 るり子 / さかがみ るりこ

専門領域を問われれば言語学と答えますが、残念ながら多くの言語に通じているわけではありません。主にフランス語を研究対象とする個別言語学が私の専門分野と言えます。とくにフランス語の統辞的・意味的領域の事象、なかでも時間的行為を表す表現に、どのような認知的意識が反映されているかを研究の糸口にして、そのフランス語表現の背景に見える人間のものの捉え方、それが言語のどのようなレベルに組み込まれているか、そしてそれをどのように表象することができるか、を追求するべく研究を進めています。人間の物事の捉え方は個人的なものであるとはいえ、他の人と共有する点も多く、それが意味の形成・解釈につながります。このような問題を学生の皆さんと議論しながら言語一般に関する理解を深めていきたいと考えています。

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