西本 陽一 / にしもと よういち

専門は文化人類学で、これまで北タイから中国雲南にかけて暮らす山地民ラフ族のあいだでフィールドワークをつづけてきました。ラフ族はタイや中国の周辺に暮らす少数民族ですが、自らの国をもたずに他人の国に暮らすことがどういう経験なのかは、日本人の多くにとってはなかなか分かりにくいことです。ラフ族には伝統宗教を信奉する集団のほか、キリスト教徒もいます。国をもたない民族が、それぞれの国の政府とどうつき合っているか、少数民族にとって宗教変化はどんな意味をもつのかを、フィールドワークから理解しようと試みています。そのほかに、比較研究の視点から、タイの仏教実践や日本社会の研究もしています。

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