能川 泰治 / のがわ やすはる

私は日本近現代史、その中でも特に都市史研究という分野を研究しています。本学に着任するまでは大阪にいましたので、1900~1910年代の大阪市における都市下層社会を研究対象にしていました。現在は、分析対象とする時代を戦後の高度経済成長期にまで広げて、都市下層社会の労働・生活・意識のあり方を詳しく調べる一方で、そこから時代・社会の全体像をいかにして展望するかということを念頭に置きながら、研究を進めています。また、最近は大阪城の近現代史を調べたことがきっかけで、近代都市における城の存在意義にも関心を持つようになり、豊臣秀吉のような都市建設の祖とされる人物の顕彰運動や、地域振興と都市文化形成との関連性を調べています。

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