平瀬 直樹 / ひらせ なおき

私の研究テーマは「南北朝~戦国期の大内氏領国における社会と宗教の関係」です。大内氏領国は、関門海峡を介して、九州・中国地方が東アジア(朝鮮・明)へとつながる世界です。現在、百済渡来の先祖伝説とともに大内氏をユニークな存在にする、守護神=妙見信仰の形成過程について考察しています。あわせて領国内の都市について、旧国府系統である周防と長門の府中(防府・長府)、港湾である赤間関及び富田(とんだ)を事例として、住人と寺社の関係、住人共同体と大内氏権力の関係についても考察しています。そのため比較の対象として、越前平泉寺や加賀白山本宮など、北陸地方における宗教都市の事例にも関心を広げつつあります。

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