堀田 優子 / ほりた ゆうこ

私は、これまで、認知言語学的観点から、英語の構文、特に「結果構文」や「同族目的語構文」と呼ばれる英語表現について研究を進めてきました。「認知言語学」とは、言語を人間の認知活動の一つと見なし、認知との関わりの中で言語を体系的に捉えようとするものです。こうした考え方に基づき、言語表現を調べていくと、ことばがまさに私たち人間の状況の捉え方(解釈)を反映していることが明らかになってきます。また、ある構文一つ取り上げても、その用例は一様に扱われるものではなく、そこには事物の場合と同じようなカテゴリー関係が存在しています。私は、こうしたことばの研究を通して、ことばの裏で働く認知のからくりを少しでも解明したいと思っています。

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