古市 大輔 / ふるいち だいすけ

私の主な研究内容は、清代における満洲(マンチュリア、現在の中国東北地域)の歴史です。私が研究対象とする満洲という地域は、17世紀以降、清朝を建国した満洲族の「本拠地」「故郷」でありましたが、その後の19世紀末から20世紀前半以降になると、東アジア・北東アジアにおける国際的な係争地の一つへと変化していきました。私は、近代以降にこうした激動を経験することになったこの地域の原風景を、清朝統治下の17世紀から19世紀に至るその歴史的変遷を明らかにしつつ、描こうと試みています。また、この満洲における歴史的変遷に関わった清朝とその諸政策の影響・役割にも併せて関心を持っており、満洲に施行した清朝の経済政策(特に食糧政策)や官僚制度などについての研究も併せて進めています。

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