三浦 要 / みうら かなめ

私の研究領域は古代ギリシア哲学ですが、その中でも特にソクラテス以前の初期ギリシア哲学を研究しています。一般に紀元前6世紀のタレスが創始者とされる西洋哲学は、すでに2500年以上の歴史を持っています。そして、この哲学という知的営みの誕生はしばしば「神話から理性へ」という図式で捉えられ、それは、神話的思考形式からの離脱を宣言するものと解されています。そうした最初期の彼らの哲学の内実を取り押さえ、ソクラテス以後の哲学(プラトン、アリストテレス、さらにはその後のストア派など)との影響関係を明確にし、その思索の歴史的な意義を考察することが、私の研究目標です。

研究者情報