データプライバシー・エキスパート養成プログラム(人文学) デジタル人文コース
概要
- モデル1(社会学分野):轟亮、小林大祐
Xプログラムにおける学習の必要性・目標等: 社会学的関心に基づいて市民の社会動態研究を行うためには個票データを扱い、その専門的解析を行うためにはデータプライバシーに関する学修が必要である。また、その専門性を生かし、その課程修了時には「専門社会調査士」資格の取得を目指す。
ベースカリキュラムにおける主な履修科目: 理論社会学特論、社会行動論特論、社会学演習、データ分析基礎論
- モデル2(心理学分野):小島治幸
Xプログラムにおける学習の必要性・目標等: 心理学では個人の心的過程や行動を研究するが、特にカウンセリングデータや心身の健康に関わるデータなどは「個人情報」そのものである。それらのデータを学術的に高度な技術により分析するため、データを適切に扱い処理できる専門家の育成が必要である(日本ではそのような専門家の育成が極めて遅れている)。本プログラムの学修により、心身の健康福祉等に関する地方公共機関の調査や相談などの場面において、個人の調査/計測データを適切に扱い業務を遂行できる専門家となり、課程修了時に「専門社会調査士」または「専門統計調査士」資格の取得を目指す。
ベースカリキュラムにおける主な履修科目: 学習心理学特論、実験心理学特論、人格心理学特論、臨床心理学特論、ならびに各演習
- モデル3(倫理学・ジェンダー学・比較文学分野):佐々木拓、飯田玲子
Xプログラムにおける学習の必要性・目標等: 倫理学は社会の中で生きる様々な人々の道徳や規範を論じてきた。ジェンダー学はSDGsを掲げる現代社会において重要な議論の場を提供する。これらの分野は人類学的かつ現象学的アプローチのほか、告白や内省陳述など極めて個人的な内面を扱う場合がある。そういった場合には研究データそのものが「個人情報」に相当する。このような研究テーマをもち、学ぶ学生は本プログラムの学修を通して、社会的に適切な形で個人データを扱うことができ、客観的かつユニバーサルなデータ利用を可能にする方法を身につけることで、この分野の現代における専門家ととなり、課程修了時に「専門社会調査士」または「専門統計調査士」の資格の取得を目指す。
ベースカリキュラムにおける主な履修科目: 倫理学特論、倫理思想史演習、比較文学基礎論、ジェンダーと表象論、社会情報学特論、障害とジェンダー、ジェンダーとセクシュアリティ、など哲学から文化人類学まで16の学問分野で構成され、それぞれの学問分野のカリキュラムに沿って授業がおこなわれます。学生は各自の関心に応じて特定の専門分野を選んで研究を深めることができます。
各教員の専門分野
氏名 | 専門分野 | E-mail(注) |
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佐々木 拓 | 西洋倫理学 | tsasaki@staff. |
小島 治幸 | 実験心理学、知覚認知心理学、生理神経心理学 | hkojima@staff. |
小林 大祐 | 社会学 | dkobayashi@staff. |
轟 亮 | 社会学 | todoro@staff. |
飯田 玲子 | 文化人類学、地域研究(南アジア・インド)、芸能、ジェンダー&セクシュアリティ | r-iida@staff. |
注意事項
- 注 メールアドレスは「E-mail」の欄の後に「kanazawa-u.ac.jp」をつけてください。