小原 文衛 / こはら ぶんえい

特に19世紀アメリカ文学作品およびイギリス怪奇小説の読解を通して、精神分析批評の可能性を模索してきました。還元主義的分析の対象となることが多かった作品群の読み直しに着手して、文学テクストと精神分析とは対話的な関係にあることを示してきました。精神分析という知の体系を特権化することをやめて、むしろ、文学作品の読解を通して、フロイト理論の無意識的な構造性を明らかにするための研究を続けています。近年は、物語論の成果を導入して、物語についての学としての精神分析批評を確立するための研究も行っており、映画をはじめとする表象文化そのものが有する知の体系としての価値を批評という行為のなかで明らかにしていきたいと考えています。

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